老人性うつ病のお話し

半健康人から脱出!結(ゆい)通信No.70より 2004/03/16

アルツハイマー性痴ほうが治る?実は!

3月の関西中医鍼灸研究会でアルツハイマー性の痴ほうと診断された男性老人が2週間に4回の鍼灸治療で治ったという症例が報告されました。
アルツハイマー性の痴ほうがそんな短期間に治るはずがありません。怪訝(けげん)に思っていると、報告者は苦笑いしながらこう付け加えました。

「最初のアルツハイマー性の痴ほうという診断が誤診だったんですよ。患者さんは結局 老人性うつ病だったんですよ。」と。

痴ほう症と老人性うつ病は紛らわしいものです。医師も誤診しやすいといわれています。
老人性うつ病には鍼灸はよく効きますし、抗うつ剤も効果があります。

痴ほうの評価表は万能ではない

年をとり、物忘れがひどくなりぼおっとしてくると、周りは痴ほうを疑います。けれど周囲に対して無関心になり、思考力や集中力が低下する症状は老人性うつ病でもみられるため、紛らわしいのです。
一般的に痴ほう症の診断には「改訂長谷川式」といわれる評価表が使われますが、患者さんが答えるのがおっくうなくらい疲れていたり、何でこんな若造(医師)のあほな質問に答えんといかんのかと怒りを感じたりしたら誤診を招きます。
「私がこれから言う数字を逆から言って下さい。6-8-2を逆に言ってください」とか「100引く7は」と聞かれてあなたは平静でいられますか。

老人性うつ病は鍼灸へ1ヶ月程度

評判のいい鍼灸院のところへ連れて行ってあげてください。
1ヶ月程度で症状が改善すれば、痴ほうではありません。

患者さんも楽になりますが、周囲の家族も大助かりです。
関西中医鍼灸研究会で2週間に4回の鍼灸治療で治ったと報告があったように、劇的によくなる場合もあります。抗うつ剤は、服用し始めてから効果が出るまでに2週間ぐらいかかるのが普通です。また抗うつ剤は、喉(のど)の渇き、便秘、だるさ、眠気、低血圧などの副作用があります。

周囲に対して無関心になり、ぼうっとしてきたお年寄りに、副作用を納得して飲み続けてもらうのは大変ではないでしょうか。老人は身体も薬の解毒作用も弱っているため、本来は抗うつ剤の量も少量から慎重にはじめる必要があります。
私は まずは鍼灸から始めることをお勧めします。

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