うつ病 標準治療例
半健康人から脱出!結(ゆい)通信No.71より 2004/03/24
うつ病はどんなふうに治るの?結(ゆい)の場合
メールマガジン結(ゆい)通信70号で老人性のうつ病のことを書いたら、一般的なうつ病はどれぐらいかかるのですかという質問が来ました。
個人差が大きく いちがいにはいえないのですが、最近 私が治療した中から軽症 重症 2人の方を紹介し回答とします。
調子悪くなってから2ヶ月で治療開始した場合
田無さん(仮名)という20代後半の男性。昨年8月終わりに治療を開始しました。
午前中は ぼおっとしやすい。朝はだるい。手足が冷たい。手にしびれ感がある。頭はだるいと訴えていらっしゃいました。
激務を続けているうち、6月ごろから眠れなくなったそうです。
仕事を減らしながらも、仕事は続けていらっしゃいました。抗うつ剤も飲んでいらっしゃいました。
10月終わりまで 9回ほど鍼灸治療をしました。この時点で、眠りが浅いこと以外、自覚症状はないというところまで治りました。
薬は10月中旬にやめることができました。
その後 12月中旬まで4回ほど治療し終了しました。
3月初めに「先生、お元気ですか?治療のおかげもあって、うつの症状も改善し、不眠の症状も改善し、2004年は仕事面で良いスタートがきれました。」との様子を知らせるメールをいただきました。
10年前からのパニック障害にうつ病を併発
田無さんは軽い症例でした。
次に紹介する玉本さん(仮名)は30代前半の男性で、こちらは重い症例です。
うつ病のほかに10年前から続くパニック障害の訴えもありました。
肩こりがひどく、1日中 ほとんど寝ているとのこと。1日のうち1時間 仕事でパソコンに向かうとそれだけで疲労する。
5年前に会社をやめてからは、別の会社に就職しても2、3ヶ月ほどするとやる気を失い、辞めてしまう。
2年前からは仕事についていない。家事もできない。食器を洗おうとすると落としてしまう。食欲はあるが食べたら気持ち悪くなる。
手足はパニック発作の時は冷える。吐き気がありおなががはるという訴えでした。
SSRI、SNRIを含めいろんな抗うつ剤を処方されましたが、副作用がひどく、抗うつ薬による治療ができないという状態でした。
昨年10月終わりから一ヶ月ほどかけて、9回治療したところ「5年前にひどくなる直前の状態にもどった気がする」という感想をいただくという状態となりました。その後 1月中旬まで11回ほど治療したところ、1日 8~12時間程度 パソコンに向かって仕事ができるようになりました。
すでにうつ病とは呼べない状態です。
パニック障害については、以前は電車に乗ることを考えただけで吐き気がしていたそうですが、平気で電車に乗って出かけられるようになりました。玉本さんはちょっと小太りのむくみのあるような体型だったのですが、すっきりとやせることができました。
現在は一年を通して症状のあるアレルギー性鼻炎の治療に取り組んでいます。こちらも花粉症の時期にもかかわらず、快方に向かっています。
まずは一ヶ月の治療
うつ病は個人差はありますが、大体 一ヶ月きちんと治療を受けていただければ結果を出せると考えています。
週2回一ヶ月 8回が理想的です。抗うつ剤の場合は、最初の2~3週間は副作用だけがでてくる。薬が効いてくるのに2~3週間はかかるといわれています。薬をやめていくのにも かなりの期間が必要です。
鍼灸単独でも十分 治療できます。抗うつ剤併用でも治療できます。



