軽症うつ病、昔から治療してきました
結(ゆい)通信 第50号 2003/10/07より
昔は神経症や軽いうつ病なんかはまとめて 自律神経失調症と呼ばれていました。
私のところにも「自律神経が悪いんです」といって来院される患者さんがよくいらっしゃいました。
最近は○○神経症(たとえば強迫神経症)やパニック障害、軽症うつ病と比較的はっきりした病名になり、「軽いうつ病なんです」とか「うつ病かもしれない」といってみえられます。
つらい症状をあらかた伺って、「パニック障害という言葉、聞いたことありますか」と質問すると「医者からそう言われました」と返事が返ってくる時もあります。様変わりしました。
○○神経症と診断してしまうと患者さんもびっくりするし、職場の受けも悪いから、医師も自律神経失調症と言っておく。昔はそんな感じでした。
不況、リストラ等によって精神疾患が増えたといわれています。
たしかにそうなのでしょうが、精神疾患への偏見が和らいだことも、精神疾患の増加に影響しているようです。
偏見が強ければ、だれも精神科には行きませんから、精神疾患とカウントされることもありません。
精神疾患は増えているらしいが
昔、「自律神経が悪いんです」といって来院された患者さんも、今「軽いうつ病なんです」といってみえられる患者さんも実際、同じような症状です。
だるい、疲れやすい、肩がこる、手足がしびれる、寝つきがわるい、朝 早く目が覚めてしまう、あるいは眠くて眠くて仕方がない等々。
自律神経失調症に鍼灸は効くといわれてきましたが、軽いうつ病も同じように鍼灸は効きます。
じつは名前が変わっただけだからです。
いやな時代になって、うつ病も増えたと感じること、間違いではありませんが、呼び方が変わって、身近に増えたように感じてしまっている部分もあるようです。
自律神経失調症でテレビのCMはなかったですが、うつ病ではテレビのCMが流れています。製薬会社が抗うつ剤の売り上げを伸ばすために流したもの。特集番組も多くなっています。
うつ病が増えたと感じる意識にこれらも影響を与えています。確かに「いやな時代」かもしれないけれど、とんでもなく「いやな時代」というわけでもないのかもしれません。
結(ゆい)通信No.54 2003/10/15より
精神安定剤と鍼灸の併用は大丈夫
50号でうつ病について書いたら読者から抗うつ剤、精神安定剤、睡眠薬等の薬との併用はどうですかというメールをいただきました。
結論からいうとなんの問題もありません。
抗うつ剤、精神安定剤、睡眠薬等のお薬を飲んでいらっしゃる方の鍼灸治療はたくさんやっています。
併用した場合、本来のつらい症状が早く楽になります。副作用も楽になります。
鍼灸治療の場合は本来のつらい症状も、薬の副作用もいっしょに軽減させていきます。これによって薬の効きが悪くなるということはありません。逆に薬の効きがよくなることが多いので、患者さんにその旨をお伝えしています。
薬の量を軽減することができます(あくまで薬を処方しているお医者様と相談してから減らしてください)薬の量を減らせることで、より副作用をなくすことができます。



