結(ゆい)通信No.164 ///////// 2007/06/25より

暑くなると出てくる不調のひとつにかゆみがあります。今回はかゆみのお話です。

夜も眠れないかゆみ

針灸は痛みに効くことはよく知られていますが、かゆみに効くことはあまり知られていません。

6月初め、70代の女性が身体がかゆいといって来院されました。
例年、5月になると身体がかゆくなる。いつもは1週間もすると収まるのに今回は続いていて、医者にいっても治らない。かゆみで夜も眠れない。とおっしゃいます。

皮膚にめだった湿疹があるわけでもありません。 西医的には老人性皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)と診断されそうな状態です。
高齢者では皮脂や水分の分泌が低下するため皮膚が乾燥してかゆみを感じることが多いのです。
2~3日おきに3回ほど治療したらかゆみも収まり、夜もぐっすり眠れるようになりました。

かゆみはしつこいものと思われていますが、針灸ではあっさりと治ることも多いのです。
アトピー性皮膚炎のかゆみにもよく効きます。

まずは保湿剤から

皮膚が乾燥しやすいのは老人にかぎりません。

梅雨の時期でもエアコンで皮膚がかわきやすくなったりします(逆にあせもができてかゆくなったりもしますが)皮膚掻痒症のかゆみの対処法はきちんと保湿剤を使うことです。

市販のかゆみ止めをすぐに使う方が多いのですが、いったんかゆみが収まり、もう大丈夫だろうと塗るのをやめたとたん再度 かゆみが襲ってきた。塗ってはやめ、塗ってはやめを繰り返しているうちにかゆみがひどくなってきたという話をよく聞きます。
まずは皮膚への水分補給、保湿剤からはじめてみてください。それだけで収まるかゆみも多いのです。
最初からステロイド系の薬を使ってしまうと、薬がきれたとたんかゆみが再発することが多いようです。

食べ物も大切

あせもやアトピーのかゆみも含め、かゆみ一般にいえるのですが、辛いもの、味の濃いものはかゆみがあるときはよくないですね。
お酒も同様です。
伝統的中医学では清と淡の二文字からイメージされる食生活を送るように言われています。

ある患者さんの頭が突然かゆくなった。
よくよく聞くと、いただき物のキムチを一週間食べ続けていたということもありました。
伝統的中医学では海老やカニも控えるようにいわれています。少しの量なら問題ないでしょうが、カニづくしといったものはやめた方がいいでしょう。

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