女性ともち米の関係は? うまいものを食って、寒さに勝つ!
うるち米ともち米の違い
うるち米という言葉を聞いたことがありますか。みなさんがいつも食べている白いごはんになるお米のことです。お餅や赤飯、おこわに使うのはもち米です。うるち米の性質は伝統的中国医学では「平」つまり体を温めもしないし冷やしもしないと分類されています。一方 もち米は「温」、体を温めます。
女性にお餅の好きな人が多いと思いませんか。女性はどちらかというと冷えやすい人が多いから、「温」、体を温める力のあるもち米からつくったものを好むのではと私は思っています。お餅はお正月に食べるものと決めつけてはいませんか。寒い季節、もっとたくさんお餅やおこわを食べてもいいのではないでしょうか。
中国医学では女性は体を温める力、「陽」が不足しやすく、男性は体を沈静化させる力、「陰」が不足しやすいと考えています。
伝統医学は性差を折り込み済み
西洋医学が女と男を人間一般として考え、どちらかというと男を標準として考えてきたのに比べ、伝統的中国医学では 女と男の違いを重視し、細やかに対処してきました。鍼灸で鍼に刺激を加える手技(しゅぎ)という専門的な方法でも 女と男では 鍼を回転させる方向が違う場合があります。
西洋医学でも最近では女性専用外来や更年期外来を設けたり、お薬の量を女と男で違えてみたりといったことが、行われ始めたようです。
東京水産大学の保健管理センター所長、天野恵子さんは「男性の平均身長は170センチ、体重66キロ、女性は158センチ、52キロで、男女の体重差は14キロもある。にもかかわらず、服薬量が同じというのはおかしくはないか」と指摘しています。まったく当然の指摘で、西洋医学の変化は歓迎すべきことです。性差を考えないで、何々病にはこれだけの薬と決めてしまうのは、伝統的中国医学の視点からするとずいぶん乱暴に思えるからです。
お餅は自然食
話をもどします。
お餅は伝統的な保存食。日持ちします。そのためか、保存料着色料などの添加物がほぼない状態で、一般に市販されています。例えばパンの多くに添加物が加えられているのに比べれば、しっかり自然食品といえるでしょう。もち米から作るとなると大変ですが、お餅となれば後の料理はそれこそ煮るなり焼くなり簡単なもの。スローフードなのにファーストフードの利便性がある貴重な食材といえるでしょう。餅屋の回し者ではないのですが、もっと食生活に活用されてもいいのではと考えています。

