美容だけではない!ストレスを改善する顔の鍼

美容だけではない!ストレスを改善する顔の鍼

2006年6月結(ゆい)通信No.123~124より

フェイスリフトのすぐれた効果で注目される顔面への針ですが、ほかにも意外な効果があります。

ストレスを改善する顔の鍼

119号で「じつは私もここ数年、美容とは別の理由で、患者さんの顔に鍼をすることが多く、結果として美容にも効果があることは実感していたのですが」と書きました。
美容とは別の理由とはどんな理由だと思われますか。いろいろと研究した結果、自律神経失調症やうつ病、神経症などに顔面のつぼを使うことが有効だという結論に達し、顔に鍼をしていたのです。ストレス状態を改善するのに顔の鍼はよく効きます。ストレスのたまった患者さんの顔に鍼をすると「すごく気持ちいい」とおっしゃいます。

陰陽(いんよう)を調和させる顔のつぼ

中医学には陰陽(いんよう)調和という考え方があります。陰陽のバランスがたもたれていれば身体は健やかです。
陰陽調和の基本は、昼間は起きて、夜は眠ること。規則正しい睡眠のリズムです。現代人は、規則正しい睡眠のリズムを崩している人が多く、自律神経失調症やうつ病の予備軍のような方が増えています。
身体の気の流れ、経絡(けいらく)の中で、陽(よう)を代表する経絡と陰(いん)を代表する経絡が出会い、調和するつぼは実は顔面にあります。顔のつぼを使って陰陽(いんよう)を調和させる鍼治療は現代人向けといえるでしょう。

陰陽(いんよう)調和とは現代風にいえば、生物時計を大切にすることです。生物時計については結(ゆい)の下記のホームページをご覧ください。

123号でストレスを改善する顔の鍼についてお話し、自律神経失調症やうつ病、神経症などに顔面のつぼを使うことが有効だと書きましたが、海の向こうでも同じようなことを言う人を見つけました。

顔への鍼治療 イギリスでは

英国telegraph紙は、6月6日付の記事で、「美容鍼治療」を紹介する記事を掲載。イギリスで鍼治療をしているエランドさんの発言を紹介しています。エランドさんは中国で勉強した鍼灸の治療家。看護士と助産婦でもあります。

「鍼治療が顔の皮膚に対して発揮する効果は目覚しいものがある」「全身を流れる経絡が顔を通過するため、すべての感情やストレスがそこに表れる。鍼治療は体の気の流れを促進することで顔の健康を改善する。」とエランドさんは述べている。
エランドさんは、現代医療の美容治療とは異なり、美容鍼治療の目的は体全体の調子を整えることであると説明する。また、鍼治療によってリンパ系と主要な臓器が刺激され、それが顔の皮膚に対する効果をもたらすと述べている。「肌はより綺麗になり、目の下のくまは消え、顔全体がリラックスする」「特にしわが気になる部分へはその部分にある細胞を刺激することで皮膚の下にあるコラーゲン繊維が再生する。この再生によって肌が張ってくることが出来る」とも述べている。

美容といっしょに健康を追求するエランドさんの姿勢には共感をおぼえます。telegraph紙は鍼治療のよさをいろいろと紹介した上で、科学的データーまでつけてくれています。

確かに、いい事尽くめで鍼治療の効果を信用できないかもしれない。しかし、ある検証実験では、300人の患者さんのうち90%に顕著な効果が見られたことが報告されている。その効果として、顔の筋肉の弾力性が改善された、顔が血色良くなった、若返った、などが指摘されている。

イギリスでは固有の伝統医学ホメオパシーなどとともに鍼灸が盛んになってきているようです。チャールズ皇太子は鍼灸などの代替医療を熱烈に支持し、現代医療の足りない面を補い国民の健康をたもつことを目的とした医療財団を設立して活動しています。鍼灸に関する報道も増えてきているようです。20年以上前、日本に鍼灸を学びに来ていたイギリス人の友人の話では「イギリスでは鍼灸はないに等しい」という状況だったのに、時代は変わったものです。

▲ ページの先頭へ

ストレスを改善する顔の鍼」に関するお問い合わせは、下記メールまで。
お問い合わせ