肩のこらない身体になる

 半健康人から脱出!結(ゆい)通信No.221 2009/08/03より

肩のこらない身体になる

肩のこらない身体になる先日、30代の女性の患者さんとこんな会話をしました。

私「肩こりをとるだけでなく、肩のこりにくい身体の状態にしていくのが私の針灸治療の目的です。」
「そんなんできるんですか。」
私「できますよ。さっきあなた、肩こりを意識することは最近なくなったといったばかりじゃないですか。」
「そうでした、そうでした。」
私「1日、パソコンに向かっていれば、夜には多少、肩もこるでしょう。少し肩こりを覚えても翌日になったら治っているという状態にはできます。もっと治療がうまくいくと根をつめても、そう簡単に肩はこらなくなります。実際、今のあなたがそうでしょう。」
「そういわれてみればそうですね。肩こりって治るんだ。」

この女性の患者さんは不妊症治療のために肩こりがなくなっても通院されています。肩こりは数回の治療でなくなりました。
身体の中の気がきちんとめぐるようになると肩こりはなくなります。中国の北京では肩こりを訴える患者さんはほとんどいません。日本人も北京に行くと、肩こりが軽くなるか、消失します。大陸性の気候で湿度が低く乾燥しているため、湿邪(しつじゃ)という身体の中の余分な水分が、気の流れを妨げることが少ないからです。

インドの隣、バングラディッシュにも肩こりの患者はほとんどいませんでした。
1994年、少数民族地域バンダルバンの医療活動を支援するための鍼灸師養成プロジェクトにかかわり、バングラディッシュを訪れたことがあります。バングラディッシュは河と河の間に国土があるような、湿地が多く、湿度の高い地域です。ただ一年を通じて暖かい。冬がないのです。湿度は高くても、身体を冷やすことがなければ、気はめぐって行きます。肩こりはおきません。

針灸で身体の基礎代謝をあげ、余分な湿邪を小水や便や汗できちんと外に出し、身体を内側から暖める力がついてくると、肩はこりにくくなっていきます。
夏に自分で出来る対策としては、適度にエアコンを使い湿度を高くしすぎないこと、エアコンの設定温度を下げすぎないこと。毎日、ゆっくりお風呂に入ること。冷たいものを食べ過ぎて胃腸を冷やさないようにすることなどです。
肩こりは、あきらめるものでなく治す症状です。

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