頭痛の話
頭が重い、じわっとしめつけられるような頭痛もあれば がんがんとする頭痛もあります。
じわっとしめつけられるような頭痛は身体が 弱り、気(生体のエネルギー)が 充分に頭まで至っていない状態です。女性に多く、身体全体が重かったり、背中が重かったりします。雨の日にひどくなったりします。
鍼灸治療で 気を増やしてあげると よく治ります。身体全体や背中の重さもとれます。
がんがんとする頭痛は、偏頭痛のことが多いですが、気のめぐりか゛うまくいっていないからで、肩凝りがあったり精神的ストレスが影響する場合もあります。
じわっとしめつけられるような頭痛も がんがんとする頭痛も、両方持っていて体調によってかわるという人もいます。
頭痛の治療は多いのですが、いくつか紹介してみます。
城山登(仮名)さん 73歳 男性です。
ガードマンで働いていらっしゃいます。
98年2月にみえられました。
3年前から毎日 頭痛に悩まされるようになり、毎日鎮痛剤を飲んでいるとのこと。 4月初めまで 5回の鍼灸治療で 頭痛はとまりました。6月に風邪をひき、再び頭痛が始まったということで来院されました。この時は 1回で治りました。
反町朝子(仮名)さん 50歳 の女性です。
いつも頭が痛い 寝ている時以外はいつも痛いといってみえられました。
左側後頭部から側頭部にかけての痛みです。 自律神経失調症 過換気症候群と医者からいわれているとのことでした。ほかに首凝り肩凝りもあり、時々顔が熱くなり、汗もかくとのことでした。
99年6月始めに見えられ、 2回の治療でひどい頭痛はおさまりました。左肩の痛みが残るというのでもう一回 治療して終了しました。
山本久美(仮名)さん 30代はじめの女性です。
この方は 後頭部ががんがん痛くなるという方でした。じつはある神経難病にかかっていらっしゃって鎮痛剤の使用は医者から制限されているのですが、痛さに耐えかねて飲んでいる、でもそれでも痛みが止まらないという状態でした。われそうに痛いとのこと。
2000年6月終わりに来院されたのですが、梅雨にはいって悪化しているということでした。
一回の治療で かなり楽になり 鎮痛剤を飲まなくてすんでいるとのことでした。
一週間後にもう一度治療して 頭痛はなくなりました。
一ヶ月後 がんがんする頭痛が 再発したということでみえられました。
一ヶ月のことを聞いてみると、頭が重いと感じたり、じんわりとした痛みを感じたことはあったが鎮痛剤を飲むほどのこともなかったとのことです。
その後 みえられなくなったので たまたま来院された山本久美さんのお母さんに様子をうかがったところ、時々頭痛はあるようだが 鎮痛剤を飲むほどのがんがんとする痛みはしなくなったようだとのことでした。山本久美さんは子育て真っ最中、忙しい方でした。
山本久美さんの神経難病は中医学からみると 気のめぐりをよくすることで病気の進行を遅らせることができると考えられるものでしたから、私としては もう少し治療を継続して、頭痛をきれいにとり、病気の進行も遅らせる治療をしたかった思いが残りましたが、とにかく頭痛は楽になったので本人さんは満足されたのでしょう。
ここに紹介した3人の方は いずれも鎮痛剤を常用されていました。
中医学的には気のめぐりか゛うまくいっていくようになれば頭痛はおこりにくくなると考えていますが、鎮痛剤は気のめぐりを緩慢にしてしまう薬です。とりあえずの緊急避難として使うならまだしも、常用はあまりおすすめできません。
