なんだ!花粉症は公害だったのか

2002年


今年も花粉症の季節がやってきた。スギ花粉情報や花粉症対策グッズや対処法など新聞 テレビはやかましくやっているが あまり触れていない事実がある。

  1. 花粉症の患者が日本で確認されたのは60年代はじめ 高度経済成長とともに患者数は爆発的に増えていった。
  2. 花粉症はイギリスが一番 早く20世紀はじめから。一番早く工業化の始まった国から花粉症はおこった。
  3. 花粉症はスギ林の近くより、ビルの立ち並ぶ街中での方が発症率が高い。
  4. ディーゼルエンジンからの排出微粒子が 発症に関係している。花粉とディーゼルエンジンからの排出微粒子をいっしょに吸い込むとアレルギーをおこしやすくなる。

こうなると いくつかの事実が見えてくる。花粉症はアトピー性皮膚炎などのほかのアレルギーと同様、高度経済成長とともに始まった日本人の生活様式 食生活の変化などに大きな原因があること。トラックなどのディーゼルエンジンの排ガスが一番 影響がありそうなこと。

なんだ!花粉症は隠れた公害だったのかということになる。
花粉症を治すためには 空気のきれいな しかしスギ花粉はそれなりにある田舎で転地療養するという選択もありということなのだ。

都市でディーゼルエンジンの排ガスを大幅に減らすことができれば 花粉症の患者はまちがいなく減るだろう。

スギ花粉は傷んだ身体が花粉症をひきおこす きっかけにすぎない。
スギ花粉は毒じゃない。

アレルギーは身体の免疫システムが誤作動している状態。花粉症の薬 抗ヒスタミン剤はいわば免疫システムをいったん止めてしまおうというもの。だから飲むのをやめるとたちまち花粉症がもどってしまう。針灸は身体の免疫システムが誤作動している状態をなんとか正常にもどしてやろうというもの。くしゃみ鼻水に対する対処療法的なつぼもあるが、真髄は免疫システムの誤作動そのものをできるだけ正常にしてやろうという治療にある。

だから本当は冬から治療を始めたほうがいい。免疫システムの誤作動を本当に治すには時間がかかるからだ。今から治療してもある程度はすぐに楽になるが、きちんと治すためには冬からの方がいい。

みんな忙しくて、しかも不景気なこのご時世で 実際に花粉症の治療を冬からはじめる人はまずいない。別の症状で 3月前から来ていた人が 「そういえば今年は花粉症が軽い」「花粉症がでないようだ」となる場合がほとんどだ。これも一種の怪我の功名か。体質を改善する針灸治療では この手の話が結構ある。

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