インフルエンザ、病みあがりの養生が大切

2003/01/25

はじめに

インフルエンザが流行っているようだ。今年から診断キットが一般化したから、患者さんの方で「私はA型にかかった」「息子もA香港型だった」とか言っている。
高熱をだしてうんうんうなっている時に 結(ゆい)針灸整骨院にいらっしゃる方は あまりいらっしゃらないが、熱が下がった後に「どうも身体のだるさが とれない」「眠くて仕方がない」とか「鼻がいつまでもくずつく」「咳が続いて仕方がない」といって来院される方は多い。

※診断キットには誤差がある。偽陽性と偽陰性が、それぞれ約10%ほどはあるようだ。インフルエンザと判定されても実は違ったり、本当はインフルエンザなのに違うと判定される場合がある。インフルエンザワクチンを接種した後だと、本当のインフルエンザでも「陰性」に出ることもあるようだ

「39℃以上の発熱」というのは実態からずれ

診断キットができて インフルエンザが診断しやすくなったが、40度近い高熱が出たという話はあまり聞かない。知人の鍼灸師や医者に聞いても 最近は40度近い高熱をだす患者さんは少ないという感触を持っているようだ。
国立感染症研究所感染症情報センターのHPでは「インフルエンザの場合は39℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強く、あわせて普通のかぜと同様の、のどの痛み、鼻汁などの症状も見られます。」と紹介しているが、「39℃以上の発熱」というのは実態からずれてきている気がする。

さて熱があがらなくなったのは いいことか?

免疫力の強い丈夫な人は そもそもインフルエンザにかかりにくいし、かかったとしても「軽い風邪かな?」という感じくらいで治ってしまう。一方 高齢の衰弱したお年寄りも 症状は激しくない。たいして発熱しない。「ちょっと風邪かな」 「なんかしんどいな」といった感じで 咳などこんこんやっているうちに肺炎を併発したりしている。

熱があがるのは 体温をあげて免疫力を高めるため。ウイルスを殺す薬はないから この免疫力をいかに高めるかが大切だ。もともと免疫力の強い丈夫な人は たいして発熱しなくても治ってしまう。衰弱したお年寄りは 非常に免疫力が弱い、体温をあげて免疫力を強めることができない。

肺気虚(はいききょ)という状態に陥ることが多い

インフルエンザにかかって、37~38度の発熱になる人(日本人の中では、比率的には一番 多いのではという気がしているが)は免疫力がちょっと弱めの場合が多いのではと伝統的中国医学では考えている。こういう人は、発熱して頭痛、関節痛、筋肉痛などが落ち着いた後、伝統的中国医学でいう肺気虚(はいききょ)という状態に陥ることが多い。
鼻がいつまでもくずついたり、咳が続いたりするのだ。身体のだるさも続く。インフルエンザの激しい症状がなくなったからといって すぐにばりばり動くこと、働くこと遊ぶことを考えず、まずは養生。病みあがりで疲弊した身体をゆっくり休めてあげることが大切だ。

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