腰椎椎間板ヘルニア なぜ はりで治るの?
腰の骨は積み木のように重なっています。その間に椎間板(ついかんばん)というゼリー状のクッションがはいっています。その椎間板に衝撃が加わり椎間板の内部の髄核(ヘルニア)が後ろに飛び出し、腰や足に行く神経を圧迫することにより、腰痛や挫骨神経痛、足のしびれ感などが出てきます。これを腰椎椎間板ヘルニアといいます。硬いぐりぐりが 電線のような神経を押しているのです。
腰椎椎間板ヘルニアは針灸で治ります。でもこんな疑問はおきませんか。硬いぐりぐりが後ろに飛び出して、電線のような神経を押しているのなら 押している状態をなんとかしないと 治らないのではないかと。もっともな疑問です。手術の場合は ぐりぐりを切り取るのですから。
結論からいうと硬いぐりぐりが 電線のような神経を押している状態でも治るのです。神経は押されたままでも治っていくのです。痛みやしびれ感がなくなります。
じつは以前はぐりぐりの様子は よくわからなかったのです。骨はレントゲンに写りますが ぐりぐりは写りません。最近 MRIという磁気診断装置が普及して やっとぐりぐりの様子がわかるようになってきました。ぐりぐりが 電線のような神経を押しているままでも、腰痛や足のしびれ感はなくなっていることがはっきりとわかってきました。
腰痛や足のしびれ感がなくなった後に つまり治った後にぐりぐりはゆっくりと小さくなっていくようです。
結(ゆい)通信7号でヘルニアと診断された知人の場合、結局 結(ゆい)で4月いっぱい9回の針灸治療をして治りました。知人はぐりぐりが大きいため整形外科ではさかんに手術をすすめられ 迷っていました。
5月になってMRIという磁気診断装置でみるとぐりぐりは半分くらいに小さくなっていましたが、まだ残っていました。足のしびれ感も痛みもきれいにとれていましたがぐりぐりはまだ残っているのです。
原因がなくならないと 症状が消えないわけではありません。ぐりぐり=髄核(ヘルニア)は、症状がよくなっていった後に小さくなっていきます、ある整形外科の医療チームも最近の研究でこれを明らかにしています。
腰痛や足のしびれ感がなくなっていくなかで、ぐりぐりもゆっくり小さくなっていきます。押された神経が 押されながらも まずは機能を回復させていると考えるほうがすっきりします。
MRIのおかげで新しい事実がわかってきました。素直に考えれば、手術を選択する機会は今後 減ってくるでしょう。読者のみなさんはそう思われますか。
実際は 日本ではそう迅速に合理的にことはすすまないでしょう。例えば 町内会やPTAでの決まり事は そう簡単に変更できません。合理的根拠がなくなっていても、今までやってきたことを変えるのは大変です。「今までどおり」が一番好まれます。
いままでの手術の有効性に疑問をもつような考え方が 権威ある学会(医学界)の先生方の間にそう簡単にとおるとは思えません。権威あるお年を召した先生方は 今までさんざん 患者さんの腰の手術をしてこられたことでしょう。今までの自分の仕事を否定しかねない考え方を検討してみようという広い心の持ち主は あまり多くはいらっしゃらないのではと私は邪推(じゃすい)しているのです。
もし腰椎椎間板ヘルニアになり、整形外科で手術をすすめられた時は どうぞ担当の先生と納得いくまで話し合ってください。あなた自身の身体なのですから。

