気持ちが身体に与える影響と戦争
2003/3/20 対イラク戦争の始まった日に
伝統的中国医学では気持ちが身体に与える影響を細かく分類しています。
恐怖がすぎると腎を傷つける。伝統的中国医学でいう腎は腎臓だけでなく、生命力や老化にも関係します。幼いころから家庭内暴力にさらされている子供は成長が遅い、小さなままでいるといったことが指摘されています。恐怖が成長する力を奪うのです。
怒りすぎると肝を傷つける。伝統的中国医学でいう肝は肝臓というよりも、自律神経系の働きに近いものです。怒 りすぎると、おなかがはってきてわき腹のほうが痛んだり、咳がでることもあります。胃や十二指腸の潰瘍(かいよう)や胆石、いつまでも続く咳の原因だった りもします。肝風内動(かんぷうないどう)といって脳血管障害をもたらしたりもします。
悲しみが過ぎると肺を傷つける。ため息ばかりして、気分が落ち込みます。元気がなくなり、免疫力が低下します。風邪やいろんな感染症にかかりやすくなります。胸が詰まるような感じがして情緒不安定になります。うつ状態になります。
憂いがすぎると脾を傷つける。西洋医学の脾臓ではなく、食べて消化し、身体の栄養とする働きのことです。くよ くよと思い悩むと、食欲がなくなり、食べてもおいしく感じなかったり、味をうすく感じたりするようになります。胃や胸のところに食べ物が滞っているような 感じがします。無理やり食べても、消化し、身体の栄養とする働きが低下しているため、やせていきます。あるいは下半身中心にむくむようになります。
親しい友人や家族が傷ついたり、亡くなったりすると人は悲しみ、憂い、そして怒ります。
空襲の爆音、爆弾の破裂する音、振動。戦争の暴力は激しい恐怖をもたらします。
今日、戦争が始まりました。戦争は直接間接に人を傷つけます。

