ギブスをはずした後、手や肘、肩の関節がうまく動かなくなり困っていませんか
手が動かない、足が動かない。
原因が脳にない時はもっと効きます。
脳卒中の後の後遺症、手が動かない、足が動かない、しゃべりにくい等々の治療に針灸はよく効きますと前号のメルマガに書いたら、「原因が脳卒中以外の時はどうなのですか」と患者さんに聞かれました。
「原因が脳にない時はもっと効きます」とお答えしました。
原因が脳にない時はもっと簡単に動くようになります。
たとえば骨折してギブスで固定した。ギブスをはずしてみたら手の指が動かない。その後ある程度は動くようになったけれど、きちんと伸びない、または握れないという時。
五十肩をそのままにしておいたら、肩があがらなくなって電車のつり革ももてなくなったという時。そういう時は針灸が最適です。
たとえば手の指は、たいてい1回できちんと伸びるようになります(ただし1回で完治というわけではありません。何回が治療して伸びる状態を維持できるようにする必要があります)関節の動く範囲はしっかり広がります。電車のつり革も持てるようになります。
骨の成長を促す鍼灸
針灸が病院のリハビリの中にきちんと組み入れられていればいいのですが、現状はそうはなっていません。ギブスをはずした後、手や肘、肩の関節がうまく動かなくなり困っていらっしゃる方はお近くの信頼できる鍼灸院にご相談ください。
使わない筋肉は簡単にやせていきます。硬くなって動きにくくなります。早めに治すにほうがいいのです。
一番理想的なのはギブスをしている時から治療して、骨のつきをよくすることです。鍼灸で骨折した骨の成長を促すことができます。
結(ゆい)では骨のつきが悪いお年寄りの患者さん中心に時々やっています。ギブスで覆われた部分の皮膚のかゆみも軽くなるので、なかなか好評です。
自分でできること
自分でできることもあります。
ギブスで固められているといっても運動はできます。動かせなくても患部の筋肉に力を入れたり、ぬいたりを繰り返せば血行もよくなります。
骨のつきが違ってきますから是非ためしてみてください。
次に理想的なのはギブスをはずした直後から鍼をして関節が動きやすくすることです。結(ゆい)ではこちらの治療のほうが多いですね。すぐに仕事ができる、家事ができると好評です。
鍼灸をすることで筋肉の再生も早めることができます。