症状を緩和するだけでなく 完治をめざす治療です。 肩こりは よく再発します。結は肩のこらない身体をつくります。 姿勢が悪いからという方が多いのですが、陽の気がうまくめぐっていないと身体を保持する力が弱くなり 姿勢が悪くなると考えます。同じ仕事をしていても肩のこりにくい人とすぐにこってしまう人がいます。身体をこりにくい状態に変えていきます。
一日中デスクワークして、夜に肩がこったように感じてもお風呂に入ると解消する。翌朝は肩こりなんて意識しないという身体です。
先日、30代の女性の患者さんとこんな会話をしました。
私「肩こりをとるだけでなく、肩のこりにくい身体の状態にしていくのが私の針灸治療の目的です。」
「そんなんできるんですか。」
私「できますよ。さっきあなた、肩こりを意識することは最近なくなったといったばかりじゃないですか。」
「そうでした、そうでした。」
私「1日、パソコンに向かっていれば、夜には多少、肩もこるでしょう。少し肩こりを覚えても翌日になったら治っているという状態にはできます。もっと治療がうまくいくと根をつめても、そう簡単に肩はこらなくなります。実際、今のあなたがそうでしょう。」
「そういわれてみればそうですね。肩こりって治るんだ。」
この女性の患者さんは不妊症治療のために肩こりがなくなっても通院されています。肩こりは数回の治療でなくなりました。
身体の中の気がきちんとめぐるようになると肩こりはなくなります。中国の北京では肩こりを訴える患者さんはほとんどいません。日本人も北京に行くと、肩こりが軽くなるか、消失します。大陸性の気候で湿度が低く乾燥しているため、湿邪(しつじゃ)という身体の中の余分な水分が、気の流れを妨げることが少ないからです。
インドの隣、バングラディッシュにも肩こりの患者はほとんどいませんでした。
1994年、少数民族地域バンダルバンの医療活動を支援するための鍼灸師養成プロジェクトにかかわり、バングラディッシュを訪れたことがあります。バングラディッシュは河と河の間に国土があるような、湿地が多く、湿度の高い地域です。ただ一年を通じて暖かい。冬がないのです。湿度は高くても、身体を冷やすことがなければ、気はめぐって行きます。肩こりはおきません。
針灸で身体の基礎代謝をあげ、余分な湿邪を小水や便や汗できちんと外に出し、身体を内側から暖める力がついてくると、肩はこりにくくなっていきます。
夏に自分で出来る対策としては、適度にエアコンを使い湿度を高くしすぎないこと、エアコンの設定温度を下げすぎないこと。毎日、ゆっくりお風呂に入ること。冷たいものを食べ過ぎて胃腸を冷やさないようにすることなどです。
肩こりは、あきらめるものでなく治す症状です。
まだ風邪やインフルエンザが流行っているようです。今回は風邪の発熱の後にひどく背中が痛んだ患者さんが治ったお話です。2014年4月17日掲載。
☆風邪の後の背中の痛みが1週間で消えました
村田さん(仮名)は40代後半の女性です。一週間前に風邪をひいて発熱、背中が痛くなりました。発熱はしばらくしておさまったものの背中の痛みはとれません。仰向けに寝て背中を圧迫すると痛いとのこと。横向けになってもらい、側臥位で治療しました。1日おきに2回治療したところ当初の痛みを10とすると3~4という状態に落ち着きました。その後もう一度治療すると10とすると0.5というところまで激減、治療開始から1週間がたっていました。4回で背中の痛みはなくなり治療を終了しました。この段階でアンケートをいただきました。
村田さんは持病の喘息もありその後も時々、治療を続けています。背中の痛みの治療中も息苦しさもありそちらもいっしょに治療していました。鍼灸は慢性的なものだけでなく急性の症状にも良く効きます。風邪の後に咳が続くような時もよくききます。
/acupuncture/cold/
◆鍼灸治療の効果を
1.非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。と回答され「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0.3である。」と回答されています。
◆コメント欄には以下のように書かれていました。
大変 痛みがとれ楽になりました。
夜も眠れ助かります。ありがとうございました。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
「全般性不安障害(GAD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)が疑われた患者さんの治療 PMSも」の吉本(仮名)さんの数ヵ月後の様子を知るためにアンケート出していたのが返ってきました。
☆数ヵ月後も元気でした!PMSで全般性不安障害(GAD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)が疑われた患者さんのその後
結(ゆい)を卒業された後も、吉本さんは順調です。
吉本さんは、右下の歯茎に麻酔したところ、翌日朝から右側に違和感が出現、右半身全体に違和感がでるようになったとのことで来院されました。不安感がつよく、理由のない不安感におそわれた時は過去の怖いこともいっしょに思い出すそうです。胸がしめつけられるようになることもよくあります。しゃべりながら涙を流し話がよくとんでいましたが、2ヶ月弱の治療で卒業されました。
/acupuncture/depression/
◆鍼灸治療の効果を
よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。と回答され「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1である。」と回答されています。
◆コメント欄には以下のように書かれていました。
先生へ お手紙ありがとうございます。中略 先生の所に初めて行った時のような、どうしようも手に負えない不安感はなくなりました。ありがとうございます。治療中の先生の言葉にも何度もはげまされたり、心のモヤモヤ感がなくなりました。今は漢方やセルフケアで保てています。心というのは、ゆれうごくものなんですね。コメント以上
当時、仕事でスピーチする機会があるというのでスピーチの練習の仕方を教えたことを思い出しました。まあ私の失敗談中心のバカ話だったのですが。若い方が自信を回復していく姿をみるのは嬉しいものです。
五十嵐(仮名)さんは十代後半の学生さん、中学2年の頃から生理が始まったのですが、1年に1~2回しかきません。3ヶ月治療したところ定期的に生理がくるようになりました。
アトピー性皮膚炎も小学校高学年からあり、頚や肩もこり、足がつりやすいそうです。こちらの方も肌がきれいになり、かゆみもなくなりました。「頚、肩のこり」が最初になくなり、次に足がつらなくなり、アトピー性皮膚炎がきれいになった後に生理がくるようになりました。五十嵐さんは中医学でいうと血虚(けっきょ)のタイプ、少しだけ気虚(ききょ)もありました。
中医学では「頚、肩のこり」「足がつる」「アトピー性皮膚炎」「無月経」を別の病気とは考えません。「頚、肩のこり」は気虚(ききょ)のために気のめぐりが悪くなったために起こっています。
足がつるのは筋肉にうまく気血(きけつ)が回っていないため、アトピー性皮膚炎は血虚のため皮膚の状態が悪くなったためです。血虚の肌はアトピーとは限りませんが、カサカサしてかゆみが出やすくなります。
無月経は血虚で栄養状態が悪くなっているためです。無月経という病気を治すというよりは、身体を元気にしていく中で自然と回復していくイメージです。
アンケートには「生理が毎月来るようになってとてもうれしいです。」と書かれていました。無月経の治療はホルモン療法、低用量ピルだけではないのです。鍼灸は本当に身体を治していきます。
※五十嵐さんの場合は血虚でしたが、無月経の原因は血虚ばかりではありません。
森田(仮名)さんは50代の女性、デスクワークが多くパソコンと向かい合う毎日です。右の背中と胸が痛いという主訴で来院されました。8ヶ月前から続いています。頭痛、目の奥の痛みもあります。いくつもの医院、病院を回りましたが結局、原因不明。痛みだけでなく首や肩もこります。5週間8回治療して痛みはほぼなくなり、この段階でアンケートをいただきました。
◆アンケート回答
よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。治療前の苦痛を10とすれば今は1である。
◆コメント
原因不明の痛みで何科に行ってもわからず、諦めていましたがこちらに伺い本当に楽になりました。針治療はしたことがなかったので怖いイメージがありましたがもっと早く来ればよかったと思います。ありがとうございました。
森田さんは中医学的にみれば肝欝気滞(かんうつきたい)という状態、気のめぐりがひどく悪くなっていました。じつはこの後、1ヶ月くらい治療をお休みしたところ、少しだけ右胸の痛みがぶり返したのですが、1回ですぐになくなりました。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
2014年3月22日の朝日新聞に「自動車損害賠償責任(自賠責)保険に対し、接骨院からの保険金請求が急増していることが分かった」というまことに残念な記事が掲載されていました。
http://www.asahi.com/articles/ASG3P5HXFG3PUUPI001.html
「交通事故治療専門」とか「自己負担0円」などとうたっている整骨院がふえていたので、いつかはこういう記事が出ると予想していました。こういう不心得もののために交通事故の被害者、とくに治療が長引いてしまった方がよけいにいやな思いをされるのではと心配です。
11年前に私は以下のようなメルマガを書いています。
☆むち打ち症はじつはPTSD、心的外傷後ストレス傷害の面が大きい
/acupuncture/cat_headache/
私のところで最初から治療を始めて長引いた経験はありませんが、一般的には治療が長引けば長引くほど加害者や相手の保険会社の方との間は険悪になっていきます。患者さんのかかえる苦しみに関する無理解や病気への疑いの攻撃にさらされ、精神的に二次被害をこうむっているのです。そのために治りにくいのです。 中略
追突事故は仕方のないことですが、むち打ち症はじつはPTSD、心的外傷後ストレス傷害の面が結構大きいことを、事故処理にあたる保険会社の方がしっかり認識していただきたいと望んでいます。事故は防ぎにくいかもしれませんが、被害者に精神的に二次被害を与えることはPTSD、心的外傷後ストレス傷害の認識さえあれば防げるのですから。以上11年前のメルマガ一部抜粋おわり。
☆交通事故治療は鍼灸で 急ぎは領収書発行で
むち打ち症は本来は整形外科だけでなく、心療内科もいっしょになって治療すべき疾患です。私は鍼灸で心も首も治していきます。
むち打ち症を鍼灸で治すという認識が保険会社に少ないので、私は患者さんに「保険会社に鍼灸で治すという了解をとってください」とお願いしています。保険会社との連絡を私が代行するようなことはしていません。患者さん自身に汗をかいてもらうことで「治す」という積極的な気持ちになってもらうためです。保険会社には鍼灸の治療費を請求しています。
すぐに治療を開始してほしいという患者さんからは普通に治療費をいただき、領収書を発行しています。患者さんにはその領収書で保険会社に請求してもらいます。
週に2回治療して、だいたいは1~2ヶ月で治しているので、これまで保険会社とトラブルになったことはありません。交通事故治療は鍼灸がよく効きます。早くきちんと治したい方は、どうぞ信頼できる鍼灸院をさがしてください。
田所(仮名)さんは70代の女性、1ヶ月前から左肩が痛む、痛みで夜眠りにくい、早朝にとくに痛むと来院されました。
半年ほど前から膝や指が痛むということで鎮痛剤を常用されています。
医師から処方されているのですが、薬剤師さんからは「量が多すぎる、減らした方がいい」と注意を受けています。
鎮痛剤は胃を荒らすだけでなく、肝臓や腎臓にも負担をかけることがあるからです。
3回ほど治療すると痛みで夜眠りにくい、早朝にとくに痛むといった症状が消えました。2週間たつとほとんど痛みを意識しない状態になりました。動かなかった腕も動きます。
そこで「痛み止めをやめてみてはどうでしょう」と持ちかけました。
その頃の田所さんは痛いから鎮痛剤を飲むのではなく、痛くなったらこわいから飲むといった状態と見受けられたからです。
「痛みが再発したら結(ゆい)ですぐに治しますから、思い切ってやめてみましょう」と励ましました。
指の腫れもひき、膝も日常には支障のない状態になっていました。
「やめてもなんともなかった」と嬉しそうに報告された田所さん。
3週間で治療終了。
故郷にいらっしゃる100歳近くの母親の世話をすると出発されました。
痛いから鎮痛剤を飲むのではなく、痛くなったらこわいから飲むという方は結構見受けられます。
痛みに対してよけいに過敏になり、痛みを慢性化しやすいのですが、なかなかやめられないようです。
過剰な仕事を抱え、仕事中に痛くなっては困るからと常用を続ける方もいらっしゃいます。
痛み止めはその場しのぎです。
身体を酷使し続けている状況をごまかしているだけ。
治ってはいないのです。
信頼できる治療家の治療を受けながら、鎮痛剤の常用をやめることに挑戦してみてください。春はチャレンジする季節です。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
昨日から肩がズキズキ痛み始めたと40代の男性が来院されました。
痛みで肩を動かすこともできません。肩関節周囲炎、四十肩です。
職場では「治るまでに1年かかる」「自然に治るのを待つしかない」とさんざん脅されていました。
2回の治療で痛みは消失。
8日後には自由に肩を動かせるようになり、連休前に治療を終了しました。
東日本大震災への鍼灸ボランティアのために長めの休みをいただく予定になっていたので、私もほっと胸をなでおろしました。
じつは糖尿病をお持ちの患者さんだったので、治りにくいのではと心配していたのですが大丈夫でした。
四十肩、五十肩は「長くかかる」という迷信が蔓延しています。
ほおっておくと一ヶ月~半年も夜の痛みに苦しむ場合もあります。早めに鍼灸治療を受けてさっさと治してください。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
私は患者さんの不安感を大きくするような言い方は好きではありません。
本当に大変な症状なら仕方がありませんが、たいして悪くもないのにおおげさに言って患者さんを不安にする医療従事者も少数ですがいることはいます。
治療に一番大切なのは患者さん自身の「治ろうという気持ち」。
患者さんの「治ろうという気持ち」を治療家がお手伝いして「治っていく自信」に変えていくのです。そうでなくても不調で気落ちしている患者さんに対し、自信や希望をなくすような発言は厳に慎むべきと考えています。
先日、40代の女性が来院されました。
左肩が上がらない、昼間も夜も肩が痛い、だんだんと左手に力が入らなくなってきたという症状です。 典型的な肩関節周囲炎、四十肩です。
すでにある整骨院で2ヶ月にわたって治療をうけていたという事実に驚きました。
ちっともよくなっていません。
患者さん「私は左ばかりが悪いんです、左の腰もおかしいし、左脚もだるいし、時々痛みます。なかなか治らないのは私のこの特殊な体質のせいなのでしょうか。前の整骨院の先生もそう言われましたし。」
私「左ばかり悪いという人、右ばかり悪いという人は普通にいらっしゃいます。特殊な体質でもなんでもありません。2ヶ月治療して治らないのは、あなたの身体のせいではなくて、先生の治療技術の問題です。」
一生懸命、治療してもうまくいかないこともあります、しかし四十肩程度の疾患がうまく治せないからといって患者さんの体質のせいにしてはいけません。患者さんの希望を奪い、本当に治りにくくしてしまいます。
治らないと患者さんから言われ続けるのは治療家にとってもつらいことです。
けれどつらさを患者さんにぶつけてはいけません。
この患者さんは1回の針灸治療で左肩が上がるようになりました。洗濯物が苦労せずに干せるようになったと喜ばれました。日常的な肩の重さ、だるさもなくなりました。
治療した夜は痛みもなく久しぶりにぐっすり眠れたそうです。夜の痛みも軽減しました。特殊な体質でないことは明白です。
みなさんも根拠もあいまいなままに不安感をあおりたてるような医療従事者にはお気をつけください。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
春名(仮名)さんは40代の専業主婦、3月に耳管開放症の治療のためにいらっしゃいました。頑固な肩こりもあったのですが、2回ほど治療するとすっかり楽 になり、寝つきもよくなりました。
ところが3回目に来院された時は浮かない顔。聞くと治っていた肩こりがまた出てきたとのこと。耳の調子もよくなっていたのがもどりかけています。
私の治療の仕方は変えていないし、春名さんの生活にも変化はなかったようです。
ピンときて「暖房はどうされていますか」とお聞きしました。部屋で暖房は使っていないとのお返事。「部屋を暖めてください」とお願いしました。
1回目の治療の時は暖かかったのですが、前回の治療との間に寒波が来て、気温が大幅に低下していました。寒さが気のめぐりを妨げたのです。寒さがストレスとなったのです。春名さんは足が冷えて、顔のほてりやすい方。こういう方はほてるのを嫌い、暖房を控える場合が多いのです。専業主婦の方は家にひとりでいることが多いので、ついつい暖房費も節約しがちです。実際は寒いと身体の代謝は低下してしまいます。暖房をつけてもらうようにお願いしたら、治療後の肩こりの再発がなくなりました。
別の女性の患者さんは4月に猛烈な肩こりで来院されました。薄着で寒い日に買い物に出かけたら、その日の夜からひどく肩がこりはじめました。「コートは?」と聞くと「もうクリーニングに出してしまった」とのお答え。コート以外の服で防寒に気をつけていただくようお願いしました。
天気予報の最高気温、最低気温に注意を払い衣服の調節に気をつけてください。
これだけ気温の上下があり、天候不順となると、自律神経もおかしくなります。
めまいや頭がふわっとする感じに苦しむ方も多いようです。もちろん針灸で治療できます。軽いうちにきちんと治しましょう。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
急性の頚椎捻挫です。
骨に問題はなく 筋肉や筋が痛んでいます。
最初は首が重い感じ、こったような感覚がいつもよりひどいなと感じているうちにどんどんひどくなり、ある朝 起きてみたら、首が動かなくなっている。ちょっとでも動かそうとすると電撃のような痛みが走るといった具合です。
これもまず一回で 劇的によくなります。電気かけたりマッサージしたりするより鍼が効果的です。一回でなんとか仕事ができるようになります。
まず一回で 劇的によくなり、2~3日に一度程度の針灸治療を2~3回ほどでほぼ完治します。軽いものは一回で治ります。針灸は鎮痛剤とは違います。いったん痛まない状態になり、しばらく痛まない状態がキープできれば、痛みが再発するということはありません。
車を運転する人はバックができないので すぐに治療に来られますが、1~2週間も我慢してこられる方もいらっしゃいます。
治療開始が早ければ早いほど、早く治ります。
肩関節周囲炎のこと。
四十歳や五十歳のころによく発症することからそう呼ばれます。 ちょっところびかけて手をついたりした後に痛み始めることもあれば なんの思い当たるふしもないのに痛みはじめることもあります。
最初は 夜もズキズキ痛んで眠れない状態が一週間程度 人によっては一ヶ月以上続きます。そのうち夜の痛みが少しましになってきたかな、なんとか眠れるかなという段階にはいります。なんとか眠れるようになったはいいけれど、今度は早朝 痛み始めます。寝返りの時の痛みは耐えがたいもののようです。
一ヶ月以上痛む状態でほおっておくと
肩が動かない、腕が上がらない 服の袖を通すときに難儀するといった状態になります。動かすと痛いものですから 動かさない。 そのため筋肉や筋が かたまってしまうのです。
骨折なんかして 例えば指をギプスでしばらく固定してしまうと、ギプスをはずしてもすぐには指は動きません。それと同じです。おもだるく痛んだり、動かそうとすると びりっと痛んだりするようになります。
針灸治療は早ければ早いほど 早く治ります。
最初の 夜もズキズキ痛んで眠れない状態でただちに治療を開始した場合 1~2回の治療で ズキズキ痛む状態がなくなります。でもまだ重だるい状態が残ります。それから週2回 2週間程度で 治ります。
痛みはじめて一ヶ月以上たった場合
一ヶ月以上から半年程度がまんして、あるいは整形外科などで治療したもののおもわしくなくて 針灸治療に来られた場合。
当院では正確に統計をとったわけではありませんが、この段階の患者さんが一番多いようです。
みなさん夜や早朝の痛みが残っています。
1~4回の治療で 夜や早朝の痛みが ほぼとれます。針灸は鎮痛剤とは違います。いったん痛まない状態になり、しばらく痛まない状態がキープできれば、痛みが再発するということはありません。
痛まなくなっても、肩が動かない、腕が上がらない 服の袖を通すときに難儀するといった状態が残ります。
夜や早朝の痛みがとれ次第、肩の動きをよくする治療にはいります。
腕を前に上げる、自然に電車のつり革をつかむような動作がまず1~2回の治療でできるようになります。みるまに腕が上がるようになるので、患者さんはびっくりされます。これで日常生活の大半は苦にならずに送れるようになります。
次は腕を横から挙げる動きです。これは2~5回程度かな。こっちのほうが改善しにくいようです。半年もほおっておかれると この段階で苦労します。
よく五十肩は「自然に治るのを待つしかない」と男性の間で言われているそうですが、大間違いです。
40 代 50代の男性は働き盛り、忙しいし通院もままなりません。残業も多いし、肩の痛みで通院することを上司にいっても 定時に帰してもらえるかどうかもわかりません。
自分が何人かの部下をもち、自分から早く帰るわけにはいかないという立場の人も多いでしょう。体の不調を訴えると査定に響くかもしれません。
そんなこんなで しっかり通院治療もままならない。そういうきびしい現実の中から 五十肩は「自然に治るのを待つしかない」という神話が生まれたのかもしれませんね。
最近 治療した五十肩の患者さんお二人の治り方があまりに対照的だったので、紹介します。
五十肩の治り方 3日か3ヶ月か
お二人とも50~60代の女性で、仕事をされています。
Aさんの場合
11月の中旬にいらっしゃいました。
整形外科に3ヶ月 通っているが治らないというのです。左肩が痛くてだるい。夜は痛みで目が覚めるとのこと。肩の動きもままならず、服の脱ぎ着に苦労するとのこと。仕事のほかにも、掃除洗濯を毎日こなしいつも忙しく働いていらっしゃいます。洗濯は毎日しないと気がすまないという方です。
Aさん
「整形外科の先生に肩を動かしていないと、固まるといわれた。だから毎日 動かしている。肩を動かす運動もしている」
私
「肩を動かすのは夜の痛みがおさまってから。夜の痛みがある間は、できるだけ肩を使わないでください。針灸ですぐに夜の痛みはとりますから、痛みがなくなってから動かすようにしてください」
3回ほどの針灸治療を一週間の間にして、夜の痛みがなくなりました。寝返りするたびに肩が痛み、目が覚めていたのがなくなりぐっすり眠れるようになったと喜んでいらっしゃいました。
Bさんの場合
11月の終わりにいらっしゃいました。
2日前から急に右肩が痛くなったというのです。ちょうど土曜日でした。針灸治療の後、Bさんにお願いしました。
「ちょうど土日だから一切の家事をやめて静かに過ごしてください。夜に痛みはじめたりするとたいそうつらいものです。最初がかんじんです。痛みがひどくならないようにして早く治しましょう。」
休みあけの月曜日は肩が重だるい程度、痛みは出ていません。家族の協力で土日は上げ膳据え膳で過ごしたとのこと。もう一度 針灸治療をして終わりました。
読者のみなさんは、五十肩に3日付き合いますか、3ヶ月付き合いますか。それ以上ですか。半年以上がまんしたという患者さんも結構いらっしゃいます。痛みを認識するのは脳ですが、脳というのは不思議なもので、痛みの情報がいったん脳に強くかきこまれると、情報をかきかえるのに大変手間がかかる時もあります。
五十肩は最初が大切です。最初にできるだけ安静を保ち、きちんと治すこと。整形外科で痛み止めの注射をしてもらう方もいらっしゃいますが、痛み止めで治ったと錯覚しないでください。痛みを感じなくさせることと、治ることは別のことです。痛みを感じなくなったからと、今までと同じように肩を使えば炎症を悪化させます。痛み止めが2~3日して切れたらより強い痛みが襲ってきます。また痛み止めに頼り、同じように仕事をする。こういうことを繰り返すと炎症も慢性化して治りにくくなります。仕事の都合に身体をあわせるのではなく、身体に仕事の都合をあわせるのです。長くとはいいません。3日間、身体の都合に付き合ってください。
針灸は痛みだけをとるのではなく、自然治癒力を高め五十肩の患部をきちんと治します。できれば整形外科を経由して、こじらせてからではなく、すぐに針灸院に行ってください。
むち打ち症について
先日、追突されました。
渋滞で、止まっていると突然、車が、ガクンとひと揺れ。驚いて外に出ると 後ろの車が、バンパーに接触していました。たまたま私の車と同じメーカーの営業所の前の路上での事故だったため、すぐに営業所の中に、私の車と追突した車を入れました。路上に車を置くと 渋滞をひどくしてしまうからと考えたからです。 軽い追突だったため、むち打ち症にもならず助かりました。
営業所の中で お茶をいただきながらの示談交渉。
メーカーの営業所のため、車の修理見積もりもその場で出てくるという、ぶつけた先方さんにも恵まれた状態でしたが、お互い気分は最悪。バンパーがちょっとへこんだ程度の軽微な事故とはいえ、やはり気分のいいものではありません。なるほど追突されるとこんな不愉快な感覚になるのかと、これまでむち打ち症で治療してきた患者さんの顔を思い浮かべながら交渉しました。
追突された場合の心得
むち打ち症、つまり首の捻挫はすぐに痛みが出てくるわけではありません。足首を捻挫しても、すぐに痛くならない、しばらくたってから痛くなるのと同じです。そうかといって足首のようにはれあがることは、まずありません。
事故直後は 興奮していますから、痛みも感じにくくなっています。だから「なんともないよ」と言ってしまいがちですが、ちょっと待ってください。ほんとに軽微な追突以外は「むち打ちはすぐに痛くならない時もあると聞いているから、2~3日様子をみます」と言っておいたほうがいいでしょう。
追突してしまった場合の心得
相手が事故直後は「なんともない」と言っていて、 2~3日たってから「どうも具合が悪い」と言ってきても、仮病を疑わないでください。そういうことはあるのです。それに不快感は痛みをひどくします。ストレスで気の流れが滞ります。
仮病を疑うような失礼な言動は、相手のむち打ち症をよけいに治りにくくしてしまいます。
脳波もMRIも、むち打ち症の診断に何の役にも立ちません。客観的な診断はむずかしいのです。法律的にどんな態度が有利なのかは、私にはわかりませんが、治療する立場から言わせてもらうと、誠実な対応が、相手さんの痛みや不快な症状を早く取ることにつながります。
針灸治療の費用も自賠責、任意保険で
追突された交通事故の治療費用はたいてい、先方の保険会社に支払ってもらいます。針灸治療の費用も大丈夫です。針灸でやってみようかなという方、整形外科で治療してもすっきり治らない方は、保険会社の人に「針灸で治療したい」ときちんと言ってください。
結(ゆい)通信No.23 3月6日発行で「2~3月は四十肩、五十肩になりやすい季節です。今年はいつまでも寒いから3~4月かも知れません。冬の間 静まっていた体内の気が、春になると動き始めます。そのときに頚部や肩で故障がおきやすいのです」というようなことを書いた。
ここ2~3日、3月にしては ひどい寒さがやっとゆるんだかなという感じになってきたところで、米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手が寝違えで欠場というニュースが入ってきた。
結(ゆい)にも 頚部や肩の痛みを訴える患者さんが 新たにいらっしゃるようになった。どうやら人の身体にも 春がやってきたようだ。
春におこりやすい身体の不調
人の身体も植物と同じ面がある。中医学(中国の伝統医学)の考えでは、春になると、冬の間は静まっていた人間の身体の「気」が動き出す。「気」の流れる道、経絡(けいらく)に故障があると、いろいろと困った症状が出てくる。残念ながら夏になったらきれいに治るというものでもない。鎮痛剤を使って痛みだけを 感じなくさせたところで「気」の流れがよくなるわけでもない。それどころか鎮痛剤は「気」の流れをよけいに滞らせてしまう面がある。滞らせて 別の不調をひきおこす可能性がある。
春におこりやすい身体の不調をざっとあげてみると、頭痛それも頭の横に多い。
耳の痛み。 耳の痛みとともに顎の開け閉めに違和感がある。 くびの痛み。 肩の痛み。 背中の痛み こり。
腰の痛み 腰から足の痛みそれもふとももの後ろでなく横の痛みが多い。
体が重い。 体がだるい。 いつも眠い。 頭が ぼおっとする。なにごとにもやる気が おきなくなる。
ずいぶん早めに目がさめてしまう。 夢ばかりみてぐっすり眠れない。ちょっとしたことで苛々する。
気分がそわそわして落ち着かない。目がかすむ 目が疲れやすい 目が痛い。
自分でできること
早めに鍼灸で「気」の流れる道、経絡(けいらく)の調整をして治してあげるのにこしたことはないが、なかなかそうもいかない人も多いだろう。
春は ゆったりとした気持ちで散歩をしたり 軽く体操をしたりするといい。具合が悪いと家に閉じこもりがちだが 春は戸外に出ればいい。ひどい花粉症の方は別として。
冬は うちで養生することをすすめるが、春は違う。なんか調子悪いなと思っていても 思い切って戸外に出て うっすらと汗がにじむくらいの感じで動いているうちに 意外と調子がよくなっているものだ。梅でも桜でも心地よいと思うものをみているとさらに効果的だ。
私としてはできるだけ自然豊かな中に 身をおくことをすすめるが、デパートやスーパーの春物の衣料やブランド品を見ているほうが心地いいという方はそれでもいい。
寝違い、冷やすか 暖めるか
寝違いをしたときに 冷やしたほうがいいか 暖めたほうがいいかとよく聞かれる。私はその時の 患者さんの状態を診て答えることにしている。個人個人そしてその時の状態によって違うのだ。比率的には暖めることをすすめる場合が多い。読者のみなさんは まずは暖めてみて、具合がわるかったら冷やしてみるという順序でやってみられたらどうでしょう。
ところで松井選手、キャンプの宿舎にも使い慣れた枕を持ち込んでおり、寝違いの原因は不明とのこと。季節を、診断に組み入れているエコロジカルな医学、中医学(中国の伝統医学)が米国の鍼灸では主流だ。米国の鍼灸師に聞いても私と同じことを答えるだろう。「春がきたのだ」と。
五十肩 早めの治療が大切
俗にいう四十肩、五十肩です。肩関節周囲炎といいます。
四十歳や五十歳のころによく発症することから そう呼ばれます。ちょっところびかけて手をついたりした後に痛み始めることもあれば なんの思い当たるふしもないのに痛みはじめることもあります。
最初は 夜もズキズキ痛んで眠れない状態が一週間程度 人によっては一ヶ月以上続きます。そのうち夜の痛みが少しましになってきたかな、なんとか眠れるかなという段階にはいります。 なんとか眠れるようになったのはいいけれど、今度は早朝 痛み始めます。寝返りの時の痛みは耐えがたいもののようです。
一ヶ月以上痛む状態でほおっておくと 肩が動かない、腕が上がらない 服の袖を通すときに難儀するといった状態になります。動かすと痛いものですから 動かさない そのため筋肉や筋がかたまってしまうのです。
骨折なんかして 例えば指をギプスでしばらく固定してしまうと、ギプスをはずしてもすぐには指は動きません。それと同じです。おもだるく痛んだり、動かそうとすると びりっと痛んだりするようになります。
針灸治療は始めるのが、早ければ早いほど早く治ります。
私の経験
実は私も2002年の3月ごろ四十肩になりました。2~3月は四十肩、五十肩になりやすい季節なのです。
私の場合は 朝 何気なく右腕を動かしたときにビリッという感じで痛みが走りました。じわっと右肩に不快感、違和感が広がりました。初めての経験です。夜もズキズキ痛んで眠れないという患者さんの言葉が脳裏によみがえります。
すぐに いくつかのつぼにお灸をして右肩をキネシオテープで固定しました。
針灸やマッサージの仕事はしましたが、右腕で重いものをもつようなことは一切やめました。昼休みは またお灸です。痕ののこる直接灸、熱いやつです。直接灸をいやがる患者さんは多いので患者さんに使うのはもっとマイルドなものにすることが多いのですが、こういう時はよく効きます。それに治療時間がかからないのが、仕事の合間にするには向いています。
こんな調子で お灸を繰り返し、たまに針もして、3日で完治しました。4日目にはキネシオテープの固定もはずしました。
夜の痛みは経験しないですみました。
針灸治療は始めるのが、早ければ早いほど 早く治るというのを実感した次第です。
五十肩どれくらいで治るのか
結(ゆい)で針灸した場合の話ですが
最初の段階 夜もズキズキ痛んで眠れない状態でただちに治療を開始した場合 1~2回の治療で ズキズキ痛む状態がなくなります。でもまだ重だるい状態が残ります。それから週2回 2週間程度で治ります。
痛みはじめて一ヶ月以上たった場合。一ヶ月以上から半年程度がまんして、あるいは整形外科などで治療したもののおもわしくなくて 針灸治療に来られた場合。
当院ではこの段階の患者さんが一番多いようです。
夜や早朝の痛みが残っています。1~4回の治療で 夜や早朝の痛みが ほぼ とれます。針灸は鎮痛剤とは違います。いったん痛まない状態になり、しばらく痛まない状態がキープできれば、痛みが再発するということはありません。
痛まなくなっても、肩が動かない、腕が上がらない 服の袖を通すときに難儀するといった状態が残ります。夜や早朝の痛みがとれ次第、肩の動きをよくする治療にはいります。
腕を前に上げる、自然に電車のつり革をつかむような動作がまず1~2回の治療でできるようになります。みるまに腕が上がるようになるので、患者さんはびっくりされます。これで日常生活の大半は苦にならずに送れるようになります。
つぎは 腕を横から挙げる動きです。これは2~5回程度かな。こっちのほうが改善しにくいようです。半年もほおっておかれると この段階で苦労します。
「直接灸してもいいよ」という方は自分から
2~3月は四十肩、五十肩になりやすい季節です。今年はいつまでも寒いから3~4月かも知れません。冬の間 静まっていた体内の気が、春になると動き始めます。そのときに頚部や肩で故障がおきやすいのです。
結(ゆい)にいらっしゃった時に「直接灸してもいいよ」という方は自分からおっしゃってくださいね。
痕の残る治療法の選択はこちらからは提案しにくいのです。 ほかの針灸院に行かれた時も、「直接灸してもいいよ」という方は自分から言われた方がいいでしょう。
治療家にとっては 選択肢が広がります。患者さんのためにもいい治療ができるかもしれません。
見えやすいものに原因があるとは限らないのです
頚部が痛いとか 凝るとかいって来院される患者さんたちの多くがこんなことをおっしゃいます。
「レントゲンをとったら骨に異常があるといわれました」不安そうにこうつけ加える方もいらっしゃいます。
「治らないんでしょうか」
私はたいていこんなふうに答えます。
「大丈夫 治ります。骨の異常は治らないけれど、つらい症状はとれます」「だいたい骨の変形が その痛みの原因かどうかもわかりません」
足のかかとが痛いといって来院される方もいらっしゃいます。最初は 朝 歩き始めが痛いといった症状からはじまります。ほおっておくと だんだんひどくなり いつも痛いといった状態になります。たいていは、ここまで状態が悪化されてから 来院されます(早めに治療を開始するほうが治りやすいのはいうまでもありません)
足のかかとが痛いという場合、整形外科に最初にかかられ 物足りなさから結(ゆい)にいらっしゃるといったケースも多いのですが、レントゲンを撮ると 足のかかとの骨にとげのようなものができている時があります。
患者さんはびっくり!「治らないんでしょうか」ときます。
私の回答は頚部の時とほぼいっしょです。
「大丈夫 治ります。骨のとげ(骨棘、こつきょく)は治らないけれど、つらい症状はとれます」「だいたい骨の変形が その痛みの原因かどうかもわかりません。痛みが出やすい状態の時に 骨のとげもできやすいのかもしれませんね」
頚部の痛みが治っても、骨の変形に変化なし。かかとの痛みがとれても、骨のとげは変わらずというのは、専門家の間ではよく知られている事実です。
痛みをおこしている身体全体の状態に注目
伝統的中国医学ではこういった痛みを 痛い場所で気の流れが滞っているため、気滞(きたい)のためにおこると考えます。
気の流れが滞っている状態を助長するのが 湿邪(しつじゃ)と呼ばれる身体内の過剰な水だったり お血と呼ばれる 行き場を失った古い血だったりします。
気が消耗して、流れる勢いをなくすこともよくあります。疲れたときに、どこかが痛みだした経験ありませんか。
痛い場所だけに注目しない。痛みをおこしている身体全体の状態に注目するというのが伝統的中国医学による針灸の大きな特徴です。気を補って、蓄積した疲労をとったり、新陳代謝を活発にしたり、おしっこをよく出るようにして湿邪(しつじゃ)をとったりといろんな方向から身体に働きかけます。
痛み止めの薬でとにかく痛みを感じにくい状態にもっていき そのうち身体の方で勝手に治ってくれるのを待つのとは大きな違いです。
思い切ってお医者さんに質問を
見えやすいもの、わかりやすいものに原因があるとは限りません。骨の形はたいてい年をとると変形してくるもの。しわがよるようなものです。骨の変形があるからと悲観しないでください。
患者さんのおっしゃることをよく聞くと、医者が「骨の変形は治らない」と言ったのを「この痛みはなおらない」と誤解なさっている場合が多いようです。
お医者さんに質問したり、問い返したりするのがなかなかできないという方は まだまだ多いようです。後でいろいろと思い悩むよりは 思い切ってお医者さんに質問するようにしませんか。
くよくよすると痛みはよけいひどく感ずるようにもなるのです。