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30代の女性が○月に来院されました。新型コロナ感染後からめまいが続きます。感染した後に仕事を再開、めまいを我慢して猛烈に働きました。約3か月後から頭に霧がかかったような状態、ブレインフォッグになりました。どんどん悪化しブレインフォッグ発症から2カ月間は立ち上がることもできず寝たきり状態でした。何も考えられなくなりました。職場に通えなくなり休職しました。
最初に結(ゆい)に来院された時は、休職中で疲れると言葉が出づらくなる状態でした。話し始めは普通に話せているのが、だんだんとゆっくりになって言葉が途切れます。うつ病や脳血管障害の患者さんで はっきり喋れない患者さんにお会いしたことは何度もありますが、全然 違いました。
結(ゆい)に来院時は慢性上咽頭炎を治すため耳鼻科でBスポット療法、EAT(上咽頭擦過療法)もされていました。Bスポット療法を1回やると3~4日はすっとする効果があったのですが、効果が感じられなくなり耳鼻科の医師と相談の上で中断することになりました。コロナ後遺症のオンライン外来にもかかっていらっしゃいます。
新型コロナ感染後5カ月で寝たきりからなんとか起きられるようになり鍼灸治療を開始。2カ月15回治療して、コロナ感染後7カ月で再度 職場復帰できました。コロナ感染以前のような働き方ではなく、休みながら働かれています。言葉がだんだんとゆっくりになって話せなくなる症状はなくなりました。鍼灸治療してからは、疲れやすい、身体がだるいは少し改善しましたが まだコロナ感染前の状態にはなっていません。治療を続けています。めまいも改善はしましたがなくなってはいません。
新型コロナは やはりかからない方がいいです。そして感染してしまった後はゆっくり養生してください。感染して仕事を休んだ後、遅れをとりもどそうと猛烈に仕事をして後遺症が出てきたという患者さんを何人もみています。たんなる疲れではありません。感染力はなくなっているけれどコロナウイルスが身体のどこかに潜んでいて、身体が弱った時に再度 活性化して炎症をおこしているのではないかという論文もあります。鍼灸は炎症によく効きます。2023年4月掲載
■コロナ後遺症の鍼灸治療についてはこちらもご覧ください。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/covid/