◆アンケート回答
非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない、総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0であるという回答があり以下のようにコメントされました。
手足の冷えも改善され、身体も動きやすくなったので踊りが軽くなりました。顔もしゅっとしました。声も出やすくなり声楽の先生にもほめられるようになりました。もっと良くなるように続けていきたいです。
※「しゅっとする」とは大阪弁でかっこいいことです。今回は顔がしまって輪郭がはっきりしたことを表現しています。
お母さんの紹介で10代後半の少女が来院されました。○○年1月のことです。手足が冷えるという訴えでした。2月からは花粉症にも苦しめられますが、首や肩のこりはありません。
じつは関西人なら知らない人はいない有名な音楽学校を少女は目指していました。そのため毎日 歌や踊りのレッスン漬けの日々。「食欲はありすぎる」との訴えですが、圧倒的な運動量の中で太らないように食事制限をしていますから、当たり前です。治療する側としてはもっと食べて欲しいのですが、そういう訳にもいきません。寝つきも悪く、ぐっすり眠った気がしません。
ストレスと受験のプレッシャーで身体がいつも緊張した状態になっています。いわゆる交感神経優位の状態、リラックスしていい時にもリラックスできないのです。中医学では肝欝気滞(かんうつきたい)と呼びます。緊張とリラックスがうまく切り替えられるようにしていきます。
手足が冷えるといっても身体に熱がないわけではありません。交感神経優位では細かな血流がうまく流れなくなります。中医学では気が滞っていると考えます。肩こり首コリがあってもおかしくないのですが、毎日 踊っているので肩はこりません。
一度 治療すると寝つきがよくなり、よく眠れるようになりました。足の冷えも1ヶ月に5回 治療したところなくなりました。じつは4回目までは徐々に良くなっていたのですが5回目に治療法をかえたところ劇的に改善しました。
足の指先全部に紙をおいて上から直接 お灸するというやり方です。跡は残りませんがチクッと痛いので控えていたのです。刺激の少ない治療からはじめ、効果がいまひとつの時は刺激の強い治療も試みます。もちろん患者さんと相談しながらです。今回も冷えがなくなったので2回で足の指先への灸はやめました。
2月になり花粉症の季節となりましたが花粉症の発症もありません。当初よりあった足首の痛みがレッスンを続けても再発しなくなったのを確認して治療を終了しました。2ヶ月 9回で治療を終わり、まずは歌と踊りに集中してもらうことにしました。
◆考察
「顔もしゅっとしました」と書かれていますが美容鍼をしたわけではありません。気をめぐらしただけで変化しました。「声も出やすくなり」と書かれていますが、とくに意識して治療したわけでもありません。少女から歌う時に「声が出にくい」という訴えは一度もありませんでした。無用な緊張がなくなり声ののびがよくなったので、今まで声が出にくかったのだと気がつかれたのでしょう。過度の緊張とストレスがいくところまでいくと失声症になります。声が出なくなったり、かすれた声しか出なくなります。私は失声症も多数 治しています。2018年5月
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
谷岡(仮名)さんは20代の男性です。お連れ合いの紹介で来院されました。長く運転するお仕事、3年前からいつも背中が痛いとのこと。整体やマッサージに時々行くが治らないそうです。仕事の終わる頃は足も熱くなってしまいます。 2回治療したところ、2週間たっても背中が痛くならないとのことで、3回目の治療の時にアンケートをいただきました。足の熱さも改善しました。2018年5月
◆アンケートには「非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。」「治療前の苦痛を10とすれば今は0」と回答いただきました。
◆コメント 痛みがとれました。ありがとうございます。また痛くなりましたら、お願いします。
整体やマッサージで治らなかったものがなぜたった2回で治ったのか。整体やマッサージも気をめぐらせることは出来るのですが、気を補うことが苦手です。一時的にめぐっても気が不足しているのですぐにめぐらなくなります。滞ると痛みます。 鍼灸はつぼを使い、お灸や鍼で気を補うことができるため、谷岡さんの気が不足しなくなります。十分な気が供給されるために、気が滞ることがなくなり痛まなくなるのです。以前よりも疲れにくくなります。
右大腿内側の痛みは、肩、骨折の時 病院で治らないと言われました。こんなに毎日の生活が楽に出来るとはしあわせです。今の状態で日常の生活が出来るので様子をみて,又 悪くなったら治療をしてください。よろしくお願いします。ありがとうございました。
コメント以上
70代後半の女性患者さんのお話です。201X年8月初旬 右のでん部と太もも内側に帯状泡疹に発症、すぐに皮膚科を受診した後、下旬からペインクリニックに通い始めました。
ひどい痛みのためにリリカというお薬を出されましたが、痛みがひきません。「効かない」というとリリカを増量されました。今度はフラフラしてきて9月上旬に路上で転倒、右腕を骨折してそのまま1ヶ月入院。骨折の痛みと帯状疱疹後神経痛で大変だったそうです。
リリカ(薬名プレガバリン)はもともと抗痙攣(けいれん)剤で、効き過ぎれば脳の働きを抑えて、意識レベルの低下やめまい、ふらつきなどの症状をおこします。
右のでん部と太もも内側に加え右腕も上にあげようとすると痛みます。
1日おきに2回 治療したところ激痛はなくなりました。ただチクチクした痛みが残ります。その後一ヵ月半に13回 治療したところ昼間の痛みはほぼなくなりました。その後 3月に発症する花粉症を治したりしながら 治療を継続、週1~2回から、2週間に1度と治療回数を減らし、約1年後に治療を終了しました。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
アンケートでは治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1である。との回答をいただき、右耳のつまり感はほぼなくなりました。お世話になりました。とのコメントをいただきました。
患者さんは40代の社長さんです。5年前にストレスから体調を崩し不安症と診断されました。右耳のつまりが出始めました。耳管開放症でよくみられる自声強聴、自分の呼吸音が聞こえるということはありません。頭はのぼせますが 足は冷えます。上実下虚(じょうじつかきょ)という状態です。ストレスからのお腹のはり、過敏性腸症候群(IBS)と呼ばれる状態もありました。
本人は耳の治療には関係ないと判断され、当初は黙っていらっしゃったのですが、2ヶ月前に右膝の十字靭帯を痛めて以来 ランニングができない状態でした。いつも走っている人が急に走るのをやめると気滞はひどくなります。膝を治して走れるようにすると諸症状はいっそうよくなりました。右耳のつまりも、不眠症も首のこりも お腹のはりもなくなりました。2017年8月
40代の女性が急性低音障害型感音難聴がなかなか良くならなからと来院されました。〇〇年の秋のことです。一か月前に「音が二重に聞こえる」ようになり、すぐに耳鼻科を受信し、急性低音障害型感音難聴と診断されました。右耳の低音が十分に聞こえていません。耳の圧迫感もあります。
右肩も上げにくくなったそうですが、いわゆる肩こりはありません。静かな場所では耳鳴りも聞こえます。
「非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。」というアンケート結果をいただきました。
コメント
針灸院が初めてだったので、不安ではあったのですがほとんど良くなり来てよかったです。
鍼灸すると一度の治療で症状がほとんどなくなったので、二回 治療して終了しました。アンケートは二度目の治療の時にいただきました。
◆アンケート回答
非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がないという回答があり以下のようにコメントされました。
以前は夜 寝られなかったり、朝起きられなかったりと生活のリズムが定まらず、日中も常にダルさを感じていることが多かったのですが今ではしっかり睡眠をとれるようになりました。日中も自分の趣味をはじめいろいろな活動に積極的に取り組めるようになりました。○○という目標を持ち前へ進もうと思えたのも治療によって元気になれたからでした。本当にありがとうございます。コメント以上
考察
○○年○月に来院された時は朝の9時に就寝して午後5時か6時に起きるといった状態でした。鼻もつまります。朝 起きられないので学校もしばらく前から休まれています。昼夜逆転で一日一食の生活です。起立性調節障害(OD)と睡眠相後退症候群と診断されていました。
一度治療すると 頭がはっきりして夜9時に就寝して午前3時に起きるといった状態になりました。昼間に起きていられるようになったので三食食べられるようにもなりました。
最初の1ヵ月は週一回でしたが、その後は2週間に一度の通院となりました。起きていてもボーとしていたのが、ちゃんと動けるようになり、夜もぐっすり眠れるように変わってきました。少し作業するとすぐに疲れていたのもなくなりました。
治療開始4ヶ月後からは外で活発に動けるようになり、8ヶ月16回の治療で終わりました。
最後の治療の時は ひっきりなしにしゃべりかけられました。こんなにしゃべる少女だったのか、嬉しい驚きでした。2017/06