頭痛、肩こり、目の痛みがおきなくなりました。便秘も改善。

浅川(仮名)さんは40代初めの女性です。1日中、パソコンの前でデスクワークされています。肩がこって、そのうち頭まで痛くなる。頭が重いくてつらい。目が重く、目の奥も痛い。眠りが浅く、時々目が覚めてしまう。便秘もひどく3~7日に一度の割合でしか便通がないといった症状です。VDT症候群と診断されそうな症状です。
結(ゆい)でよく治療している肝欝気滞(かんうつきたい)タイプの患者さんです。

1回治療しただけで「治療前の苦痛を10とすれば今は2」2回目で「治療前の苦痛を10とすれば今は1」といった状態になりました。
週に1回で1ヶ月治療したら頭痛もおこらず、肩こりもあまり意識しなくなりました。便通も1~2日に1回となり便秘も治りました。
 

◆初回の治療後のアンケート
 

治療前の苦痛を10とすれば今は2
以前、大阪駅にある鍼灸に針とお灸に計12回程度通っていたのですが、その時は何となく良いのかな?とおもう程度だったのですが、ここは、とてもしっかりと針とお灸をしてくれ、初回の翌日は体がだるかったのですが、それ以降はとても体が楽でひどかった頭痛や目の奥、首、肩の調子が良いので、これからも通おうと思います。便秘の改善と女性ホルモンの改善希望。
 

◆2回の治療後のアンケート
 

治療前の苦痛を10とすれば今は1
頭痛、肩こり、目の痛みなどは2回目で苦痛を感じる痛みはおこらなくなりました。便秘は以前は3~7日に一度の割合だったのが今は2.5日に一度
2回の治療でよくなりました。頭痛、肩こり、目、首の痛み、イライラが今後もおこらない様にしたい。
自筆のアンケートは1回目と2回目のアンケートをいっしょに写しています。

まだ風邪やインフルエンザが流行っているようです。今回は風邪の発熱の後にひどく背中が痛んだ患者さんが治ったお話です。2014年4月17日掲載。
 

☆風邪の後の背中の痛みが1週間で消えました
 

村田さん(仮名)は40代後半の女性です。一週間前に風邪をひいて発熱、背中が痛くなりました。発熱はしばらくしておさまったものの背中の痛みはとれません。仰向けに寝て背中を圧迫すると痛いとのこと。横向けになってもらい、側臥位で治療しました。1日おきに2回治療したところ当初の痛みを10とすると3~4という状態に落ち着きました。その後もう一度治療すると10とすると0.5というところまで激減、治療開始から1週間がたっていました。4回で背中の痛みはなくなり治療を終了しました。この段階でアンケートをいただきました。
村田さんは持病の喘息もありその後も時々、治療を続けています。背中の痛みの治療中も息苦しさもありそちらもいっしょに治療していました。鍼灸は慢性的なものだけでなく急性の症状にも良く効きます。風邪の後に咳が続くような時もよくききます。


耳管開放症が治り、ついでに顔の赤み、お化粧がすぐ取れてしまう、メイクが浮いてしまうということが治りました

 杉山(仮名)さんは40代の女性です。当初は耳管開放症で来院されました。これは一ヶ月ほどで治りました。
 1年中、鼻の調子がわるく通年性のアレルギー性鼻炎とも診断されていました。とくにスギやヒノキの花粉の飛ぶ時期はひどい。これも治療して軽くなりました。よく背中がこったり、食べ過ぎるとおなかがはったりするのもなくなりました。
 
 そうこうしているうちに顔の赤みやお化粧がすぐ取れてしまう、メイクが浮いてしまうということが治りました。杉山さんはこれらの症状改善に以下のように回答されています。
 
 ◎非常によい効果があった、ほとんど完全に治り苦痛がない。
 ◎治療前の苦痛を10とすれば今は1である。
 
 ◆杉山さんのアンケートの回答

 昨年、耳管開放症で来院し、症状は回復しました。その後年中ある花粉症、冷え症、体調管理のため通院中、当たり前すぎてあきらめきっていたというより、そんなもんだと思っていた顔の赤み、お化粧がすぐ取れてしまう、メイクが浮いてしまうということが徐々に軽減し、今では朝お化粧して、夜まで全く直す必要がなくなりました。ベストな顔でいられるのは自信にもつながるような気がします。またほてりが気にならなくなったとともにお肌のしっとり感もましました。若々しさが戻った気分です。ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。

 回答以上。
 
 杉山さんの状態は伝統的中医学では上実下虚(じょうじつかきょ)といいます。頭の方で気が滞り、うまく下へ降りてこない状態です。だから顔がほてり足が冷えていたのです。アレルギー性鼻炎を治療する過程で上実下虚を治しました。顔の虚熱(きょねつ)というバランスの乱れからくる熱がとれたために顔の赤みがなくなり、お化粧もとれなくなりました。足の冷えもなくなりました。治療の中で普通にやっていることなのですが、女性にはメイクを直さなくてよくなったと喜ばれています。

無月経が3ヶ月で治りました、ついでにアトピー性皮膚炎もよくなりました

五十嵐(仮名)さんは十代後半の学生さん、中学2年の頃から生理が始まったのですが、1年に1~2回しかきません。3ヶ月治療したところ定期的に生理がくるようになりました。
アトピー性皮膚炎も小学校高学年からあり、頚や肩もこり、足がつりやすいそうです。こちらの方も肌がきれいになり、かゆみもなくなりました。「頚、肩のこり」が最初になくなり、次に足がつらなくなり、アトピー性皮膚炎がきれいになった後に生理がくるようになりました。五十嵐さんは中医学でいうと血虚(けっきょ)のタイプ、少しだけ気虚(ききょ)もありました。
中医学では「頚、肩のこり」「足がつる」「アトピー性皮膚炎」「無月経」を別の病気とは考えません。「頚、肩のこり」は気虚(ききょ)のために気のめぐりが悪くなったために起こっています。
足がつるのは筋肉にうまく気血(きけつ)が回っていないため、アトピー性皮膚炎は血虚のため皮膚の状態が悪くなったためです。血虚の肌はアトピーとは限りませんが、カサカサしてかゆみが出やすくなります。
無月経は血虚で栄養状態が悪くなっているためです。無月経という病気を治すというよりは、身体を元気にしていく中で自然と回復していくイメージです。

アンケートには「生理が毎月来るようになってとてもうれしいです。」と書かれていました。無月経の治療はホルモン療法、低用量ピルだけではないのです。鍼灸は本当に身体を治していきます。
 

※五十嵐さんの場合は血虚でしたが、無月経の原因は血虚ばかりではありません。

鍼灸は身体を活性化させます。鍼灸治療中に閉経したと思っていた生理が再び始まることもあります。これも一種の アンチエイジングでしょうか。体調はよくなっているので患者さんには喜ばれます。

じつは「原因不明の右胸の痛み、頭痛、目の奥の痛みもきれいになくなりました」で紹介した50代の女性、森田(仮名)さんの生理も復活しました。森田さんは8ヶ月続いた痛みが1ヶ月と少しの治療で治った後、1ヶ月お休みされました。右胸の痛みが少しだけ再発したため治療を再開。痛みは1回でなくなりましたが、その後は肩こり等の治療として週1回程度の治療を続けていらっしゃいました。そうしたところ8ヶ月ぶりに生理がきました。結に最初に来院されてから、約4ヶ月たっていました。
「原因不明の右胸の痛み、頭痛、目の奥の痛みもきれいになくなりました」はこちら

原因不明の右胸の痛み、頭痛、目の奥の痛みもきれいになくなりました

森田(仮名)さんは50代の女性、デスクワークが多くパソコンと向かい合う毎日です。右の背中と胸が痛いという主訴で来院されました。8ヶ月前から続いています。頭痛、目の奥の痛みもあります。いくつもの医院、病院を回りましたが結局、原因不明。痛みだけでなく首や肩もこります。5週間8回治療して痛みはほぼなくなり、この段階でアンケートをいただきました。
 

◆アンケート回答

よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。治療前の苦痛を10とすれば今は1である。
 

◆コメント

原因不明の痛みで何科に行ってもわからず、諦めていましたがこちらに伺い本当に楽になりました。針治療はしたことがなかったので怖いイメージがありましたがもっと早く来ればよかったと思います。ありがとうございました。
 

森田さんは中医学的にみれば肝欝気滞(かんうつきたい)という状態、気のめぐりがひどく悪くなっていました。じつはこの後、1ヶ月くらい治療をお休みしたところ、少しだけ右胸の痛みがぶり返したのですが、1回ですぐになくなりました。
 

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

全般性不安障害(GAD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)が疑われた患者さんの治療 PMSも

中医学では頭がふらふらし気が小さく驚きやすく不眠となり、ため息ばかり出るような状態、物事についてさんざん考え思いをめぐらしても決断のつかない状態や不安にさいなまれる状態を胆虚(たんきょ)と診断し治療しています。
 

吉本(仮名)さんは20代の女性です。4ヶ月前、右下の歯茎に麻酔したところ、翌日朝から右側に違和感が出現、右半身全体に違和感がでるようになったとのことで来院されました。漢方薬は処方されていましたが、なかなか効かないそうです。不安感がつよく、理由のない不安感におそわれた時は過去の怖いこともいっしょに思い出すそうです。胸がしめつけられるようになることもよくあります。しゃべりながら涙を流し話がよくとびます。

3週間6回ほど治療したところ、不安感は消え情緒も落ち着きました。仕事にも集中できるようになりました。この段階でアンケートをいただきました。
 

◆アンケート回答
よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。治療前の苦痛を10とすれば今は3である。

◆コメント
右半身の硬さは少し残りますが、何もないことに涙がでたり、怖いことを思い出すのが減り、情緒が安定してきてうれしいです。情緒が不安定なのは自分の努力や考え方の問題のように思っていましたが、間違ってカイロがつながってしまった状態と言われ初めての治療の次の日、意味のわからない不安や右のモヤモヤがとれておどろきました。ありがとうございます。
 

※「間違ってカイロがつながってしまった状態」というのは「不安でもないことに不安を感じてしまうのは、脳の中である刺激、情報がまちがって伝わってしまう状態になっています。いわばバグです。鍼灸は脳のバグを修正できます」と説明したことをさしています(藤井)
 

その後、1ヶ月治療して右半身の違和感もなくなり仕事にも集中できるようになり、不安感も全然 感じなくなり卒業していかれました。もともと月経前症候群(PMS)のある方でしたが、こちらの症状もでなくなっていました。

吉本(仮名)さんは幼い頃から集中できず、考えがコロコロ変わる状態だったそうで、注意欠陥多動性障害(ADHD)を疑われたといいます。
今回は全般性不安障害(GAD)のような状態でした。これは胆虚(たんきょ)です。
何事にも自信のもてない方でしたが、仕事のやり方を少し助言したところ、助言どおり素直にやってくださり仕事がうまくいきました。「うまくいきました!」と嬉しそうに報告してくださいました。いっぱいいっぱいほめました。
 

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

歩くと痛い足裏の魚の目がお灸で治りました、再発もありません

3年ぶりの来院された患者さんの魚の目がきれいに治っていて、再発もありませんでした。

雛元(仮名)さんは3年前に2回ほど魚の目の治療で来院された20代の女性です。肩こりと手足の冷えの訴えもありました。肩こりはすぐに治り、左の足裏の魚の目は自宅で毎日1回、お灸をするようお願いしました。魚の目に直接お灸をしてもらうのですが、そのやり方も教えました。
1ヶ月くらいお灸を続けたところぽろっと取れてその後再発することもなかったそうです。

アンケートでは以下のコメントをいただきました。

5~6年足の裏のタコ(実際は魚の目でした)に悩んで、色々な皮フ科で治療したんですが、全然 治らず痛みに悩んでいました。そこでお灸はが良い事を知り、こちらでお灸を何度か(2回です)してもらい、家でも1ヵ月程お灸をした所びっくりするくらいきれいにとれて、あれから3年程たった今も再発はしていません。本当にありがとうございます。
アンケート以上

魚の目ができるのは気の流れの悪いところです。お灸をすると痛い魚の目がとれるだけでなく、気の流れがよくなり身体全体の調子を整えることができます。毎日、お灸をするのが効果的ですが、続けて来院してもらうのは時間的にも費用的にも大変なので、自宅でのお灸のやり方をお教えしています。どうぞお試しください。

1回で治った乳腺炎、肩こりも消えました

神野(仮名)さんは30代前半のお母さん、授乳中です。1ヶ月前から乳腺がすぐにつまるようになりました。何回マッサージに通ってもすぐにつまるため、結(ゆい)にいらっしゃいました。お乳のはりや痛みだけでなく、肩や首のこりもひどいとのこと。1回治療すると、つまりはなくなり肩こりも消えました。2回の治療で終了。約1ヵ月半後も再発のないことを確認しています。じつはお連れ合いが神野さんにすすめられて治療にこられ、教えていただきました。

2回の治療後にアンケートをいただきました。

よい効果があった。少し苦痛があるがずいぶん楽になった。総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2である。

◆コメント 
今までマッサージでも抜け切らなかった詰まりが抜けてしまいました。本当に鍼灸でここまで良くなるのか?と半信半疑でした(笑)
乳腺炎だけでなく目の疲れ、肩こりなど全身症状も治していただきとても感謝しています。定期的に通いたいと思います。

 

お乳の出が悪くなるのは、気の滞りからですが、たんなる気の滞りだけならマッサージでもよくなります。今回、何度マッサージを受けても神野さんの乳腺がすぐに詰まってしまうのは、気の滞りを解消し、気をめぐらせる身体の力が不足していたからです。
伝統的中医学では気虚(ききょ)という状態です。気の推進力が不足しているからすぐに滞り、つまるのです。身体が非常に疲れた状態です。結(ゆい)の針灸は気のめぐりをよくするだけでなく、不足している気を増やす経穴(つぼ)を使い気虚を改善させます。身体をめぐる気が増え、力強くめぐるようになるため再発がなくなります。肩こりも一時的に楽になるだけでなく、肩のこりにくい身体になっていくのです。

マッサージのあと、かえって身体のだるくなってしまう方はたいてい気虚です。信頼できる針灸院で治療をうけてください。2014年1月28日掲載